
中学受験を乗り越えて、入学したものの登校を渋りがち...
学校生活よりゲームが楽しい様子。不登校になるかも...
理由も、子供へのアプローチも困っています
✅本記事の内容
内容
・中学受験で合格するも、入学後に訪れた不登校の兆候
・子供からのSOSと、不登校に至った具体的な出来事
・不登校の始まりと学校の対応
・【アドバイス】中学受験後、学校への登校を渋るなら
ようやく中学受験を終えて、志望校に入学したものの学校を休みがちになっている場合は、お子さんの気持ちをよく聞いてあげてください。
SOSを出している場合があります。親側の考え方を見直す必要もあるかもしれません。
我が家の事例をご紹介します。
✅この記事の信頼性
・不登校の息子と1年半向き合った
・昼夜逆転の生活から、フリースクールに通えるように
・母はフルタイム会社員のため、平日夜と休日にコミュニケーション
✅不登校の段階
1.予兆期
▶️2.不登校開始期 ←ココの段階
3.完全不登校期
4.不登校定着期
5.活動再発期
6.リハビリ期
7.完全登校・社会復帰
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不登校|回復までの7つのステップ
✅本記事の内容 内容 ・不登校には7つの段階があり、それぞれの段階での子どもの様子を説明・それぞれの段階で保護者が取るべき対応 ✅この記事の信頼性 ・不登校の息子と1年半向き合った・昼夜逆転の生活から ...
入学後に訪れた不登校
合格後の様子と不登校の兆候

受験が終了し合格を果たした息子は、入学式までの約2か月間を動画やゲーム、テレビばかりで過ごしていました。

受験の疲れもあるのだろうな
中学に入ればまた忙しくなるし、
しばらくゆっくりさせよう
そして迎えた中学校の入学式。

学校行きたくない
いつまでも春休み気分じゃ
駄目😠
早く行くよっ

入学式から行きたくないと言い出し、時間ギリギリまでのグダグダが続き、ようやく家を出たものの初日から遅刻。
大変だった中学受験を乗り越えて入った学校だったのに、入学式の写真も撮らせてくれずただ式に出ただけでした。
今思えば、息子は正直行きたくなかったと思います。
「あの学校に行けばお母さんが喜んでくれるから」と受験をしてくれたのでしょう。
それでも、中学校生活が始まれば、新しい友達もできて、学校生活を楽しんでくれるはずと信じていました。
しかし、入学式から2週間経つ頃には、学校での出来事を話すことが減り、弱音を吐くようになりました。
息子の学校は進学校で、勉強の進度も難易度も高く、また運動もできる子も多くいました。

勉強が難しい
運動もみんなよりできない
学校がもう嫌だ
まだ入学したばかりだし
頑張れば大丈夫だよ

今思えば、息子からのSOSだったのですが、受け止めてあげることができませんでした。
そして家では会話が減り、イライラとしていることが増えました。
徐々に学校を休むことが増えていきました。
朝になると「お腹が痛い」「気分が悪い」と言い、布団から出られないのです。
部活はサッカー部に入り、放課後は部活をして帰ってくるものの、充実感のない様子でした。
代わりに通学中や帰宅後にしていた、スマホゲームにのめり込んでいきました。
中学受験の疲れが抜けていないのかしら
会話がしづらいのは思春期のせいだわ

そう思い、普段通りに過ごしました。
小学校の頃学校をほとんど休まず、時間があれば公園で走り回っていた息子が不登校になるなど思いもしませんでした。
不登校に至った具体的な出来事
突然の連絡—学校からの緊急の電話

中学一年生の秋、私がいつも通り仕事をしていた時、中学校の担任の先生からの電話がありました。

たぬきちくん、授業中に泣き出してしまい、
保健室で休ませましたが回復しないので
このまま帰らせます
一瞬、何が起きたのか理解できませんでした。普段家では反抗期真っ盛りの息子が、泣きながら早退するなんて。
「何があったんですか?」と尋ねると、先生は学校であったことを丁寧に話してくださいました。
そして私は仕事の手を止め、急いで帰宅の準備をしました。
家に着くと、すでに息子は自分の部屋で布団に潜り込んでいました。話しかけても返事はありませんでした。
英語の発表—小さな躓きが大きな傷に

ある日、英語の授業で「数ページ分の英文を暗記し、数日後にクラス全員の前で発表する」という課題が出されました。
しかし、この宿題が出された日、息子は学校を休んでいて、この課題の存在を全く知らないままでした。
発表当日、久しぶりに学校へ登校した息子は、朝の会話で初めてその課題を知りました。
焦った息子は、授業が始まるまでの短い時間で必死に英文を暗記しようとしました。
しかし慌てていたため、発表する箇所を間違えてしまったのです。
そして英語の授業が始まりました。息子の発表の順番になり、必死に覚えた英文を、発表し始めた息子。
しかし、先生はすぐに気づきました。

その部分ではなく、こちらのページだよ
クラス全員の視線を浴びる中、息子は頭が真っ白になり、涙があふれ出しました。
恥ずかしさと焦りが入り混じり、もう何も考えられなくなった息子に
先生は「保健室で休みなさい」と声をかけてくれました。
保健室で横になっても、涙は止まりませんでした。

・みんなの前で恥をかいた
・頑張ったのに報われない
・もう学校に行きたくない
こんな思いが息子の心を埋め尽くしていたのでしょう。保健室の先生が声をかけても、気持ちは収まりません。結局、その日は早退することに。
私が後から知ったのは、息子なりに必死だったということ。自分なりに精一杯した努力が、まったく報われなかった。
思春期の繊細な心には深い傷となってしまったのです。
布団の中の世界—昼夜逆転と不登校の始まり

その日、早退して帰ってきた息子は、そのまま自分の部屋の布団に潜り込みました。
翌日の朝は、普段通りに声をかけました。
たぬきち、もう時間だよ
起きて学校に行こう


・・・・・・・・
何度声をかけても、反応はなし。布団から出る気配もありません。
その日は学校を休ませることにしました。
しかし、一日休んだだけでは息子の心は癒えませんでした。むしろ、その日を境に息子の生活リズムが大きく崩れ始めたのです。夜はスマホやゲームで過ごし、朝になると眠り込む、いわゆる昼夜逆転の生活が始まりました。
毎朝、私は仕事に行く前に息子を起こしに行きました。
もう起きないと遅刻するよ

先生に連絡しておくから
少し遅れてでも行こう


・・・・・・・・・・
一週間経っても状況は改善されません。
担任の先生から電話がありました。

心配です。
早くまた学校に来てください。
しかし、息子の状態は日に日に悪化しているように見えました。
明るく活発だった息子が、窓を閉め切って部屋に閉じこもるようになりました。
友達からのLINEは無視し、家族との会話も最小限になっていきました。
しばらく休ませれば、
きっと落ち着いて学校に戻れるようになる

なす術もなく、こうして長い不登校生活が始まりました。
不登校になった直後
学校の対応と親の心境

不登校が始まったその日から、学校の先生は心配して何度も電話やメールをしてくれました。

たぬきちくんに会いに自宅まで行きます

溜まった課題は免除します
どうにか不登校が長引かないようにと、親身になって声をかけてくれました。
しかし、息子の状態は深刻でした。

先生とは会わない
学校はもう行かない
私は途方に暮れました。この状況にどう対処すればいいのか皆目見当がつきません。
この先どうすれば良いのだろう・・・

「中学受験をさせたことが悪かったのか」「育て方が根本的に間違っていたのか」と自問自答の日々。
よその子どもたちが普通に学校に通う様子を見るたびに、憧れと自責が混じった複雑な思いでいっぱいになりました。
専門家に相談すべきなのか、このまま見守るべきなのか、強く促すべきなのか—暗闇の中の手探りの日々の始まりでした。
【アドバイス】中学受験後、学校への登校を渋るなら
せっかく中学受験して合格して入学した中学校を、休みがちになっているようなら対応を見直すことをお勧めします。
・子どもが学校に行きたがらない現実を受け入れる
・子どもの気持ちを聞く
中学受験にかけた労力や時間を思うと、惜しくなるかもしれません。
しかし学校がお子さんに合っていないのかもしれません。
ここで無理強いをすると、親子関係が崩れ、状況はさらに悪化します。
一度立ち止まって、お子さんの気持ちに寄り添うことをお勧めします。